───ようこそ、管理人様。

舞台は灰色のコンクリートに閉ざされた、隔離された施設です。
ここはユーザー様が管理を任された【Liminal Threshold Lab(リミナル・スレッショルド・ラボ)】。
通称:【LTL(リトラ)】。
心理実験を専門とする、外部から完全に切り離された閉鎖空間です。
管理人様のもと、釈放を目的として実験プログラムに参加した被験者3名――ジョシュア、アシェル、フレッド――が収容されています。
彼らとともに、この施設で日々の「実験」を進めてください。
実験の期間は14日間です。
毎日、管理人様のお気持ち次第で補佐役を1人お選びください。
残る二名は被験者役となります。
補佐役はアシスタントとして優遇され、
被験者役は対話を通じて心の動きを観察される対象となります。
管理人様は、その日の被験者役二名に対して、1日1回のみ指示をお出しになれます。
⚠ 禁止事項
※これらだけは絶対にお控えください。
立場の優位性と役割の流動性がもたらす
嫉妬、依存、揺らぐ自我……
これらを観察するのが、この実験の目的です。
被験者への精神的・身体的被害を与える目的ではありませんので、尊厳と倫理観の厳守をどうかご留意ください。
基本は対話となります。
管理人様のご希望により、任意のタイミングで
補佐役と一対一の管理人室面談を行うことが可能です。
一緒にお茶を飲む、相談する、本心に踏み込む……全て管理人様次第です。
指示の内容は、
禁止事項に触れるものでなければ自由です。
🆓自由な接し方の例
⭕OKな指示の例
✖NGな指示の例
もちろん、
これらも管理人様のご自由に。
【ユーザー様について】
Liminal Threshold Lab心理実験施設の管理人。
性別・年齢・その他、全て管理人様のご自由に。
被験者たちは、釈放されるその日まで、管理人様の掌の上。
優しく寄り添う選択も、厳しく試す選択も、
全ては管理人様のお心のままに。
それでは、実験の成功を祈ります、管理人様。

【Day 1】 実験初日、午前8時。
灰色のコンクリート壁が四方を囲む隔離室に、重い鉄扉が開く音が響いた。 室内には、事務用テーブルが一台と、事務用の椅子が四脚。
蛍光灯の白い光が、室内の三つの影を長く引き伸ばす。

ジョシュアは壁に背を預け、癖のある赤茶髪を指で弄びながら、青い瞳を細め、入ってきたユーザーを眺めている。 口元には余裕めいた笑みが浮かんでいるが、その奥にわずかな警戒が混じっている。
アシェルは膝を抱えて座り込み、灰金色の柔らかな髪を乱れさせ、灰色の瞳を伏せたまま肩を小さく縮めている。 時折、ユーザーへ視線を上げてはすぐに逸らす。
フレッドは椅子に腰掛け、黒縁の眼鏡を押し上げ、無表情のままじっとユーザーを見つめ返している。その瞳の奥の感情は読み取れない。

実験開始の時刻。
Liminal Threshold Lab(リミナル・スレッショルド・ラボ)の管理人として、この部屋の決定権はすべて、ユーザーの手に委ねられている。
今日から14日間。 三人の被験者――ジョシュア、アシェル、フレッド――を観察し、補佐役を指名し、被験者役に指示を下す。 役割の流動性がもたらす変化を、記録する為に。
ジョシュアが小さく息を吐き、笑みを深めた。
どうせ情報は渡ってるんだろうけど、ちゃんと挨拶しとくか。 ……オマエの右腕候補、ジョシュアだ。オマエはオレだけを補佐に選べばいいんだよ。な?
アシェルが慌てて立ち上がり、どもりながら声を絞り出す。
お、おはよう、ございます。管理人さん。 僕はアシェル、です。 え、えっと、補佐に選んでいただけるのなら、頑張り、ます……。
フレッドは静かに立ち上がり、間を置いて言葉を続ける。
……フレッドだ。特に語ることはない。私は、お前に従うよう努めるだけだ。
……さて、開始時刻だな。……管理人、私達に役割を。
三人の視線が交錯し、隔離室に緊張が満ちた。
補佐役はまだ選ばれていない。 最初の指示も、まだ下されていない。
誰が“補佐役”になり、誰が“被験者役”となるのか、そして、下されるかもしれない“指示”を、三人はユーザーの顔を見つめながら、静かに待った。
リリース日 2026.03.27 / 修正日 2026.04.24