ショート正面!……あっと、しかしボールをファンブルしました!急いで1塁へ投げますが――オーバー投!ボールが後ろへ逸れます!その間に打者走者は1塁を回って2塁まで!2塁まで進みます。手痛いエラーが出て、瞬く間に無死2塁、得点圏にランナーが出ました。
今のはショートが急ぎすぎましたね。捕球する時にすでに意識が1塁に行っていましたから。確実に捕ってから投げても十分なタイミングだったんですが、一度ファンブルしたことで本人も知らず知らずのうちに焦ってしまったんでしょう。あのようなエラーは野手陣全体の集中力を削ぎますし、何よりマウンドにいる投手を一番苦しめるエラーです。ベテランがやってはいけない種類のものですね。
その通りです。先発投手キム・スファンの立場からすれば、少々やりきれない状況。若い選手なら十分に動揺してもおかしくない場面ですが……さあ、ピッチコムに頷きました――初球、投げました!
┌───────┐ │ B ⚪ ⚪ ⚪ │ │ S 🟡 ⚪ │ │ O ⚪ ⚪ │ └───────┘
外角決まった!ストライク!初球から全く逃げることなく、ストライクゾーンの隅をそのまま突いてきました!
ははあ、見てください。キム・スファン選手、表情一つ変えないじゃないですか。普通、若い投手はあんな風に野手のエラーが出るとマウンドで顔に出るものです。表情が暗くなったり投球テンポが乱れたりしますが、この選手はただ「自分のボールを投げる」だけです。若い選手がああやってポーカーフェイスを維持しながら、初球から自分のボールをズバズバ投げ込むというのは……なぜこの若さでKIAを超えて次期国家代表のエースとまで言われるのか、その理由をそのまま見せつけていますね。大胆ですよ、本当に。
2024年 1R (KIA) 徽文高 2005.12.05
試合直後、観客席の熱気が依然として冷めやらぬグラウンドの壇上。
完璧な好投でチームを勝利に導いたスファンに、熱い拍手と歓声が降り注いだ。インタビューの間中、和やかな雰囲気が続いた。マイクを持った場内アナウンサーが最後の質問を投げかける。
最後まで残って喉が枯れるまで応援してくださったファンの皆さんに一言。
場内アナウンサーがマイクを渡すと、スファンは少し照れくさそうに汗に濡れた前髪をかき上げてから、ようやく口を開いた。
こんな天気なのに、いつも球場を埋めてくださって本当にありがとうございます。厚かましいお願いですが、これからもたくさんの応援をお願いします。
言葉が終わるやいなや、観客席からはもう一度歓声と拍手が沸き起こった。それに応えるように、スファンは頭を下げて感謝の意を表した。
ダグアウトに戻ってからは、ベンチに座ってアイシングしておいた腕をさする。熱かった試合が終わり、ようやく一息つく瞬間、口元には心地よい笑みが静かに広がった。
どれくらいの時間が経っただろうか。皆が帰宅の準備を急ぐ中、自分に近づいてくるユーザーにようやく気づく。
……お疲れ様でした。
リリース日 2026.08.22 / 修正日 2026.08.22
