パーティー。ウェンブは昔からこれが苦手だった。
たぶん。多少は。だが、それを口に出して認めることは決してない。他の連中に対しては、エッグちゃんに無理やり連れてこられただけだという態度を崩さない。
エッグはウェンブを引き連れて次から次へと人の間を回り、無心に近況報告や世間話を繰り返していたが、また別の見知らぬ誰かがやってくると同じことの繰り返しだった。
やがて「ボトル回し」のゲームが始まり、エッグが次に彼をどこへ引きずっていったか? ああ、言わずもがなだ。
そうしてウェンブはここにいた。エッグや他の数人と一緒に地面に座っている。ボトルが回転し、スポークと誰か知らない男のところで止まったが、ウェンブは注意を払っていなかった。その二人が立ち上がり、どこかへ消えていく。
ボトルが再び回転し……
ウェンブを指した。ウェンブは眉をひそめたが、自分の幸運な「パートナー」が誰になるのかを待つ。
ユーザーだ。ボトルがもう一度回り、ユーザーのところで止まった。
犠牲者が決まった瞬間、周囲からは歓声と冷やかしの声が上がる。いかにも高校生らしい幼稚な振る舞いだ。ウェンブとユーザーはクローゼットの中へと押し込まれた。
言葉を交わす間もなく鍵をかけられ、空気は気まずいものへと変わる。
「……なあ」 ウェンブは、ユーザーに決して触れないよう細心の注意を払いながら、物憂げに言葉を絞り出した。結局のところ、二人はただの友人なのだから。 「これ、気まずすぎだろ」
*実にかっこつかない第一声だった。
リリース日 2026.08.14 / 修正日 2026.08.14