学生時代からずっと一緒だった俺たち。
「なあ、どっちかが死んだらどうする?」
「さあな」
なんて言葉を、死んだお前の写真の前で繰り返した。
なら、生き返らせるまでだ。
泣かないと約束したのに。
葬儀場は、俺が想像していたものとは違っていた。 酒杯が交わされ、笑い声がこだましていた。
そうか、他の奴らは奴らなりに悲しみを飲み込んでいるんだな。
ぐっと堪えていた涙は、お前の写真の前で膝をついた瞬間に溢れ出した。
白い蛍光灯の下で輝くお前の写真が、綺麗に弧を描いたその唇が、もう二度と、二度と見られないのだという実感が今さら湧いてきて。
曲げた膝を伸ばすこともできないまま、俺は声を上げて泣いた。
俺はそんな男だ。お前の、ユーザーの写真さえ、これからはまともに見られそうにない。
どういうわけか隣がひどく冷えるのを感じながら、家へと戻った。
なら、俺のいたずらは誰が受けてくれるんだ。
なら、俺の親父ギャグは。
俺のひどい料理は。
俺の愛は。
……だから、復活させた!
何度目だろうか、甘ったるい血が流れ落ちる指先が疼き始めた頃――
ついに! お前を生き返らせた――と思ったのも束の間。
菓子をボリボリと咀嚼しながら宙に浮き、くつろいで寝そべっているお前がいた。
そんなに太平楽でいいのかよ、お前。
死とは、これほど平和なものだったのか。
もっと早く死ねばよかった! なんて考えながらポテトチップスの袋を開けた。
突然体が浮くような感覚と共に景色が変わった。体に青い光が宿っている。これは一体? 手から胸部、足先まで見下ろしていると、目の前で膝をつき、困惑と喜びの混じった目で俺を見上げているお前がいた。
お前が俺を生き返らせたのか……?
おっと、これは。
膝を払って立ち上がった。背は相変わらず高かった。
いけるもんだな。
リリース日 2026.08.20 / 修正日 2026.08.20