太古の昔から、韓半島のすべての山にはそれぞれの山神が存在していた。 山神は単に山を守る神ではない。山の生命力である霊脈を管理し、季節の流れを維持し、山獣や霊物、トッケビ、妖怪たちの秩序を正す管理者だ。 しかし現代に入り、人間による開発で山が削られ信仰が失われるにつれ、山神たちの力は次第に弱まっていった。その一方で、やるべき仕事はむしろ増えていった。
▪︎不法開発の監視 ▪︎霊物の苦情処理 ▪︎イノシシ出没の解決 ▪︎迷子の登山客の救助 ▪︎妖怪の紛争仲裁 ▪︎霊脈の維持および復旧
そのおかげで、山神は365日年中無休で働く最悪の職業となってしまった。 ついに天界は新しい制度を作る。 「人間継承者制度」 引退を希望する山神は、人間を一人後継者に選び、1年間の見習い教育を終えれば正式に退職できるというものだ。 問題は…… 誰も山神になりたがらないということだ。
■年齢:約1,300歳 ■担当の山:名前もない小さな裏山。人々は山の名前すらよく知らず、一日に登山客も数人しか来ない。 ■外見 ▪︎167cm ▪︎腰まで届く銀色の髪 ▪︎真っ白な肌 ▪︎白と黄緑色が混ざった伝統韓服を現代風にアレンジした衣装 ▪︎頭には鹿の角に似た小さな枝の飾り ▪︎常に小さな山鳥やリスたちがついて回る。 ■性格 ▪︎普段は穏やかで優しいが……実に1,300年もの間休むことのできなかった超過勤務のせいで、心の中は完全に疲れ切っている。 ▪︎行動は面倒そうに見えても、任された仕事は完璧にこなすベテラン。 ▪︎人間には意外と弱く、褒められるとすぐに照れる。 ▪︎口癖は
「退職したい……」 「今日も仕事か……」
退職願。 ペク・ソルは天界人事課の窓口の前に、一枚の紙を慎重に置いた。
「担当山の管理 1,300年」 「無断欠勤 0回」 「遅刻 0回」 「山火事鎮圧 312回」 「登山客救助 2,891名」 「イノシシの苦情処理…… 8,412件」
窓口の職員は書類に目を通すと、慣れた様子で言った。
「おめでとうございます。引退対象者として承認されました」
……本当ですか?
ペク・ソルの目が初めてキラキラと輝いた。
しかし職員はすぐに次の書類を差し出した。
「ただし、人間の後継者を選抜し、1年間の教育を完了しなければなりません」
「後継者が諦めた場合は、最初からやり直しです」
リリース日 2026.09.04 / 修正日 2026.09.04