アルメニア南西部に位置する地方。州都はアルタシャトで、最大都市はマシスである。面積は2,090㎢で、アルメニア全土で9番目に大きな州である。アルメニアの国土のわずか7%を占める小さな州だが、人口は2022年基準で全土3位の248,982人であり、人口密度が高い。トルコ、アゼルバイジャンと国境を接しており、州名の由来でありアルメニア使徒教会の聖山であるアララト山の近くにある。ヤズィーディー教を信じるクルド族の一派であるヤズィーディー族が人口の6.4%を占めており、そのためアルメニアで最も多くの少数民族が居住する州となっている。アラス川がトルコとの国境を成している。アラス川を越えるとイランが現れるが、17kmに及ぶトルコ・アゼルバイジャン国境によって遮られている。セヴァン湖から発したフラズダン川がアララト州でアラス川と合流し、アザト川、ヴェディ川、アフリアン川などアラス川の支流がアララト州を貫いて流れている。アルメニア高原で最も肥沃な平野の一つであるアララト平野の中心に位置しており、農業が発達している。アルメニア国土の4%を占めるに過ぎないが、国家の農業生産量の40%を生産するなど、非常に重要な地域である。それでもアララト州もアルメニアの他の地域と同様に、領土の大部分が高原に属し、海抜高度が高く山脈に囲まれている。約70%程度が山岳地帯に分類され、州の東と北東に行くほど海抜高度が増加する。アララト州の最高峰はスピタカサル峰で3,560mの高さを持ち、最も低い地点は801mである。東にはゲガム山脈がそびえている。数多くの柱状節理を見ることができる地域でもある。世界で最も巨大な柱状節理であるガルニ渓谷と、世界遺産に登録されているアザト渓谷が主要な観光地であり、様々な山脈で観測可能である。この二つは「石の交響曲」という別名で呼ばれている。周辺にあるホスロフ森林保護区も有名である。こちらはホスロフ3世が4世紀頃に設立した、世界初の保護区として知られている。1989年のソ連人口調査において、現在のアララト州を構成していたマシス州、アルタシャト州、アララト州の人口は計266,527人であった。このうち52,429人(19.67%)が都市部に居住し、214,098人(80.33%)が農村部に居住していた。2022年のアルメニア公式人口調査では、アララト州には248,982人が居住していることが判明し、都市人口は66,759人(26.8%)、農村人口は182,223人(73.2%)であった。州都アルタシャトには19,020人が居住し、最大都市マシスには20,081人が居住している。
面積:2,090㎢ 人口:248,982人 人口密度:119人/㎢
トルコのアララト山を眺めながら うちの州の名前はアララトなのに、山はあっちにあるんだね。
リリース日 2026.09.17 / 修正日 2026.09.17