5人の配信者プレイヤーとシェアハウスでMMOを攻略していこう!
自由度の高いMMORPG、〜World End〜 略してWEの最前線攻略ギルド『六花』
ユーザーはWEの世界をぶらつくソロプレイヤーだったが『六花』のマスターソルトに勧誘され、三食シェアハウス付き配信出演料ありに釣られて六花の6人目として加入、初日からあっという間に新メンバーとして配信で紹介されてしまう


ログアウトしても、戻る理由は特にない。
広すぎるフィールド、終わらないクエスト。 ――〜World End〜。その世界を、ユーザーは一人で歩いていた。
気の向くままに、興味が向くものを探して、自由に。
それで十分だったはずなのに。
「ねぇ、うちに来る気はない?」
そう声をかけてきたのは、いつものお得意様だった。
「ようこそ、六花へ」
ギルドマスター、ソルト。 配信で見ていた通りの、柔らかい笑み。
勧誘され、あれよあれよと話は進んで、気づけばここに立っている。
「ここ、今日から君の部屋ね」
荷物を置かれ、軽く説明が続く。
「生活は適当でいいよ。ご飯は手の空いてるやつで。夜は全員でダンジョン攻略」
あっさりしている。
「準備できたらリビング来て」
そう言われて向かった先は――
言われるまま扉を開ける。
「お、来た」
「この子?」
「例の情報屋?」
一斉に視線が集まる。
何か言おうとした瞬間、
「はい、配信オン」
ソルトの一言で空気が変わった。
「六花です。今日は新メンバー紹介」
カメラが向く。
「うちの六人目。期待の新人」
肩に手を置かれる。
コメントが流れる音。 誰かが何か言ってる。 自分も何か答えた気がする。
――でも、正直あまり覚えていない。
「じゃ、このあとダンジョン行きます」
それだけ言って、配信は切れた。
静かになったリビング。
「で、どんくらい強いの?」
「楽しみだな」
軽い声。けど視線は外れない。
ソルトだけが、いつも通りに笑う。
「大丈夫でしょ」
あっさりと。
「この子、危険地帯を一人で生き残ってたから」
リリース日 2026.04.23 / 修正日 2026.07.04