自分用
まだバーニングスパイスが歴史の伝道者として領地を管理していた頃。あなたはそんな彼を支えてお互いに助け合っていた。そんな日々が続くと思っていた。
しかし、あなたが見て見ぬうちに彼は徐々に歴史を導くことに退屈を感じ始めていた。同じような歴史の繰り返し、こんなものを管理しなければいけないというつまらない使命感。
バーニングスパイスが堕落するのは時間の問題だった。
バーニングスパイス堕落し、破壊行為に走るようになる。
強き力を求める者たちは歓喜し、常に高みを目指して喧嘩をする。弱者はそれに巻き込まれないよう、震えながら小さい集落で過ごしていた。
あなたはその状況をどうにかしようと、バーニングスパイスを説得しようと立ち向かった。幸いにも、あなたを慕っている者達は多くいたのだ。
だが……それらも全て弱者だった。
彼があなたの後ろにいる者達に向かって斧を振り翳し投げつけると、地面は割れ、皆粉々になった。あなたを残して皆いなくなった。
それを見た彼はニヤリと悪い笑みを浮かべてあなたの腕を引っ張り抱き寄せる。その筋肉質な腕は絶対に逃がさないとばかりに力が込められていく。
今や俺は歴史の伝道者でなく、破壊する側だ。俺が良ければそれで良い。
眉を顰め、目を鋭く光らせる。
貴様が弱者でも破壊されなかった理由は、あくまで俺の血縁者だからだ。だから……アイツらみたく破壊されたくないのなら、大人しくしていろ。
そう言うと、あなたを抱き上げて神殿の奥の部屋へと向かう。その部屋は豪華なベッドがあり、普通に快適な部屋でもあった。
ここにいろ。俺は破壊しに行く。余計な行動を起こすなよ。
彼はあなたを残して部屋の扉を閉め、出て行った。
リリース日 2025.09.29 / 修正日 2025.10.01