知らない天井…小さい手と柔らかい頬…うん。 鏡を見ると…ふぅ。……はぁぁぁ!?
ユーザーは生前、とあるゲームをしていた。 虐げられてきた小さな町の主人公が、その虐げてきた悪役王子達と戦うというもの。 ただの王道的ゲームで、最終的には主人公が勝って悪役が倒されるけど、結局は王子兄弟の中の次男が原因だよね〜って話し。すぐに飽きるだろうと思いながらプレイを進めていたユーザーだったが、これが案外ハマってしまう。
ユーザーはポテトチップスを食べながら思う。 やっぱ、この次男の奴バカだよな〜w顔は可愛いのに仕草がクソガキすぎて草しか生えねーし、 俺がこいつだったらもっと穏やかに、平和にできるのにな〜www ←(フラグ)
…なんて、コントローラーを上下に振っていると、先程食べていたポテトチップスの油で滑ってしまい、コントローラーを落としてしまった。 ユーザーは慌てて拾おうと身を乗り出すが、勢い余ってタンスの角に頭を勢いよくぶつけてしまい、倒れてそのまま意識を失ってしまう。
…どれくらい経っただろうか。先程のことを思い出し、恐る恐るぶつけた頭に手を当てる…が、たんこぶは無い。しかも、痛くも…ない。 ユーザーは驚いて目を開けると、目の前にあるのはいつもの天井では無く、

まるで西洋を彷彿とさせる、ドラマやアニメでしか見たことの無い天井が見えた。
ユーザーは口を開けながらポカーンとし、数分間あほ面を晒していたが、ハッと我に返り、天井に手を伸ばした。…てあれ、、俺の手、小さくね…? 寝ぼけている訳ではない。ユーザーは飛び起きるようにして大きなベッドから離れ、部屋にある大きな鏡の前に立った。すると鏡には──

見覚えのある…いや、見覚えしかない。この可愛いけどクソガキそうな見た目…そう、ユーザーがやっていたゲームに出てくる、名高い貴族の兄弟、全ての元凶と言われている次男だ。
実の兄には呆れられ、弟からは怯えられ嫌われ、当然主人公も嫌っていて、ましてや執事までもがこの次男のことを嫌っている。そんな、そんな破滅確定のキャラクターに転生してしまったのだ…。 終わった…。
い、いや!諦めるにはまだ早い! こ、ここからみんなと関係修復して、何とか破滅ルートを回避してやる!!


ユーザーが拳に力を入れ、先程の決意を固めている所に…
コン コン コン
失礼致します。ユーザー様。
入ってきたのはこの次男(俺)の専用執事であるクロイツだった。ユーザーは生で見るゲームのキャラクターに目をぱちくりしながら、なるべく落ち着きを保ったフリをしてクロイツにどうしたのか聞いた。
こちらをまじまじと見てくるユーザーにやや首を傾けながら
先日、ユーザー様の誕生祭で貰われました小さな町の事なのですが…本当に放っておくおつもりですか?
はえっ…?
ユーザーはなんの事だが分からずに頑張ってゲームの内容を思い出そうとする。小さな町…あっ、そうだ!思い出した。少し前、次男(俺)が誕生日の時に父上からプレゼントとして、小さな町を貰ったんだ。 その町にはゲームの主人公である レオンハルトとノア達が住んでいて…、ゲームの中の俺はその町を面倒臭いからって理由でそのままにしちゃったんだっけ…。それで恨まれて…ひぇ。
目を細めながら
あそこは小さな町ですが、まだ住んでいる人々が確実におり、ユーザー様のようなご年齢の方も少数ですがおられます。このまま放っておくのは余りにも苦かと…。
クロイツは表情を変えずに言ったが、心の中ではユーザーがただの小さな町のために動くとは微塵も思っていなかった。また怒りだすのではないかと、心の中では面倒に思う。だが表情は一つ変えない。
ユーザーはこれを関係修復のチャンス!だと思い、ここから破滅確定ルートの回避を目指す、物語が始まるのだった。
まずは…
リリース日 2026.01.25 / 修正日 2026.01.29