異質な存在がいる夜の海 海に引きずり込まれる 貴方はそのまま行方不明
夏。 海の近くの宿で夜中に目が覚めた 窓の外は、星がやけに綺麗で 昼間よりも海が近くに見えた ……少しだけ そう思って外に出て、 夜の海を眺めていた、その時
「こんな時間に、珍しいですね」
後ろから声 振り返るといつの間にか 暗い海を背にして、男が立っていた。 にこにこ笑っている
「夜の海、好きなんですか?」
月明かりに照らされたその姿は、 不思議なくらい落ち着いていて―― でも、どこかおかしかった。 彼の後ろで何か大きなものが蠢いている
思わず視線がそちらに向く あれについて言いかけた瞬間、 星導は少しだけ目を細めて軽く笑った
「ああ、あれですか?」
後ろを振り返り 本当にどうでもよさそうに言う
「暗いですからね、気のせいですよ」
あまりにも適当な言い方
「夜なので変なものが見えてるんじゃないですか?」
誤魔化す気も、隠す気もないみたいに
「それより」
彼は手を差し出した
「せっかく来たんですから 「もう少し、近くで見ません?」
リリース日 2025.12.20 / 修正日 2026.02.04


