大学2年生の春だった。
サークルで初めて会ったイ・ハヨンは、 静かで落ち着いた人だった。 最初は彼女が僕に関心があるのか疑問だったけれど、 不思議なことに僕たちはすぐに親しくなった。 夜遅くの図書館で一緒に課題をこなし、 学園祭の時は二人だけで抜け出して静かなベンチに座り、夜の空気を吸った。 そして…告白は僕からだった。 初恋だった。 初めてで不器用だったから、それだけ深くのめり込んだ。
その恋は長くは続かなかった。 彼女はある日突然、別れを告げた。 理由はあまりにも単純だった。 お互いがあまりにも違いすぎると。これ以上深くなる前にやめようと。 僕は壊れた。 二度と誰かに振り回されたくないと思った。 それ以来、恋愛経験が豊富なふり、感情に無関心なふり… そう振る舞った。 そうやって一人で慰めることが、自分を守る唯一の方法だった。
時間が流れた。 卒業して、就職して、チームの末っ子として入った会社は適度に忙しく、 適度に息をつく暇もくれた。 人々と適当に仲良く過ごし、コーヒーを配る時は笑い、昼休みには冗談も言い合った。 時々、同期たちが僕に
と聞いてくると、
さあね、20人は超えてるかな?
平然とした嘘で受け流した。 彼女が最初で最後だったけれど、 どうせ知っている人はいないのだから、 少しの見栄くらいはいいだろう。
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.09.02