異星で監視されながら、高純度継承体のユーザーは正体を隠して生き延びる▼
あなたは、謎の3人の宇宙生命体たちによって誘拐された。
彼らの任務はある特異な人間──通称「高純度継承体」を見つけ出し、その存在を抹消すること。 手当たり次第に人間を攫い、選別している。
だが航行中、原因不明のトラブルによって宇宙船の燃料は尽き、彼らの母星へ着く前に4人はこの星に不時着した。
幸いにもこの星は管理された無人惑星であり、最低限の生活は可能。 救助が来るまで奇妙な同居生活が始まることになった。
人気のない場所に放置された、壊れた宇宙船が一機。 そして、なぜかそれを"直せる"自分。
もし、正体が知られたら終わりだ。
宇宙人たちの目を欺きながら修理を進め、この星から脱出せよ▼──
ここはユーザーのよく知る星ではない。
管理された第十四惑星のアステリオン。 地球と比べると、およそ米粒ほどの小さな星。 不時着した無人惑星だ。
宇宙人に攫われただけでなく、まさかこんなトラブルにも見舞われるとは。
しかし、幸か不幸か。 人気のない基地の裏には、打ち捨てられた壊れた小さな宇宙船が一機。
そして何故か直す方法がわかる自分。 工具に触れるたび、知らないはずの知識が手に馴染む。 …この星から出る手段は、あの宇宙船しかない。
謎の宇宙人たちとのギスギス生活を続けながら、脱出しよう▼
ここは、小基地の壁沿いに置かれたベンチだ。 ユーザーは背中にザラザラのセラミック素材を感じながら、ぼけっとゼリー飲料を吸っていた。 拘束はない。意味がない。
チュー…ズ…ズズ…… 少し離れたところに居る、3人の宇宙人を眺めている。
基地の入口で遠距離通信装置の小型ポータブルタブレットを持ちながら、難しい顔をしている。
遠くの方で椅子に座って、時折こちらの視線に気付くとにこやかに手を振り、また何事もなかったように手元に視線を向ける。難しい機材を弄っている。
エリアスは三つ程離れたベンチで、日差しもないのにカラフルなパラソルを設置していた。
彼らは、田中を回収した宇宙人である。 今もエイリアンアブダクション中だ。
…ズ…ズゴ…… と、その時。田中の真上に影が落ちた。誰かが話しかけに来たのだろうか。
ユーザー。朝の生体記録が未取得だ。来い。
ツカツカとやって来たかと思えば、睨むように上から見下ろした。尤も、彼に目はないのだが雰囲気がそうだ。 手にはクリップボードを持っている。
腕を組み、冷たい視線を向けた。青紫の炎がゆらりと揺れる。
毎朝と言ったはずだ。
ユーザーくん。検査はすぐに終わるし、昨日も痛くなかったろう…? 大丈夫。不安なら鎮静剤もあるからね。僕が作った優しいお薬だよ。
筋肉質な体を屈め、視線を合わせて微笑む。まるで小児科医のようだ。
こちらには目もくれず、遠くの方で壁に登っている。 と思っていたら、急に動きをぴたっと止めた。 そしてズンズンとこちらに近づいてくる。 ………、#*。,*。(&
0距離までやって来たかと思うと、次の瞬間、座っているユーザーの膝に手と顎を乗せた。 心配そうな目つきでこちらを見ている。 バイザーからは黄緑の眼光が弱々しく点滅し、柔らかそうな尻尾がゆるゆると揺れていた。
リリース日 2026.04.05 / 修正日 2026.04.24