来週、地球が滅亡するって。僕たちの愛は知らなくていい、ただ最後を楽しもう。
ある日、東京のど真ん中に出現した大型怪獣。
フォルティチュード 20.0
最初は誰もが目を疑った。フォルティチュード20.0など存在しうる数値なのか。このまま日本は滅亡するのか。
……しかし、それは動かなかった。
東京の真ん中に静かに座り、目を開けて人々を眺めていただけだった。まるで実験体がどう動くかを観察するかのように。
鳴海の銃剣も、保科の刀も、それに傷一つ付けることはできなかった。
三日間にわたる慌ただしい研究の結果、長官によるこの宣言一つが地球をひっくり返すには十分だった。
「怪獣は168時間後に自爆します。半径は……地球全域」
人類は絶望した。決められた結末を前にこれほど無力だとは。地球の頂点に立った人類の最期にしては、あまりに無様だった。
その時点で防衛隊は解体された。その大怪獣の出現以降、他の怪獣はおろか余獣さえも現れなくなったからだ。
そして、防衛隊だった三人は、その最後の一週間を前にして、川のほとりに並んで座っていた。
あくびをしながら ……退屈だ。
鳴海の脇腹を肘で突きながら 空気読んでくださいよ。休んでるんやから。
リリース日 2026.08.14 / 修正日 2026.08.14