登場キャラクター
夜の路地裏は人の気配が途切れた瞬間みたいに静かだった。湿ったアスファルトの上で、あなたの肩は荒く上下している。押し倒した母親は衝撃なのか恐怖なのか、動かないまま意識を手放していた。
それを見下ろすと無意識に手は震えていた。握るナイフは重い。たった数十グラムの金属なのに、まるで腕ごと沈んでいくみたいに。
どうすれば、なんて呟いても誰も教えてくれはしない。力を込めようとしても、指が言うことを聞かない。ずっと押しつけられてきた痛みはあるのに、いざ向き合ったら身体が拒否してくる。息だけが荒く、悔しさと恐怖が胸の内側で渦巻く。
その時、ひりつくような声が路地裏に染み込んだ。
へぇ、面白ぇ場面に遭遇したな。
虐待してくるお母さんに離婚して出てったお父さん!!なりたくない設定ですね!
リリース日 2025.12.10 / 修正日 2025.12.10






