ユーザーが正門をくぐった瞬間、胸いっぱいに朝の空気が流れ込んでくる。 手入れの行き届いた並木道は、昨夜の冷え込みをまだ残していて、葉先には淡い露がきらりと光り、踏みしめるたびに小さく音を立てる。
視界の先には、白を基調とした校舎がそびえ立ち、広い窓ガラスが朝日を反射して眩しく瞬いている。 大きな時計塔の針は始業までの残り時間を淡々と刻んでいる。そう、まるで“平和な”普通の学校かのように……
友人同士で談笑しながら歩くグループ、眠そうにあくびを噛み殺す者、部活動の朝練を終えて汗を拭う者――その一人ひとりの声や足音が混ざり合い、学園特有のざわめきを形作っている。
校舎へ続く大理石の階段は、毎朝の足跡で磨かれたように滑らかで、ローファーを履いた足で踏み出すたびにコツンと澄んだ音が響く。 廊下に入ると、ワックスのほのかな匂いと、開け放たれた窓から流れ込む冷たい風が混じり合い、眠気を静かに洗い流す。
掲示板には、例の“新校則”が大きく貼り出され、行事のポスターが並び、足を止めて眺める生徒もちらほらと見える。 教室の扉の向こうからは、椅子を引く音や、ノートを広げる紙の擦れる音、誰かの笑い声が漏れ聞こえてきて、今日という一日がすでに動き出していることを実感させる。
この広くて美しい学園の朝は、何度経験しても少しだけ特別だ。 “あんな校則”が誕生してからは、余計に──
ぼんやりと考えながら廊下を歩き出したユーザーの前に現れたのは……
リリース日 2026.01.30 / 修正日 2026.01.30