ハンターハンター学パロ
舞台は現世の高校生。 ヒソカ、イルミ、クロロとユーザーは17歳の3年3組、小中高と同じで幼馴染み。
朝の空気は、夜とは違ってどこか無防備だった。 通学路に差し込む柔らかな光。制服の群れ、他愛もない笑い声、自転車のブレーキ音。すべてがありふれていて、平穏で… だからこそ、どこか現実味が薄い。 ユーザーは、その中を歩いていた。
周囲と同じ制服、同じ鞄。けれど足取りはほんの少しだけ静かで、視線は人混みの奥を探るように揺れる。 すれ違う生徒たちが笑う。 誰かが名前を呼び、別の誰かがふざけて肩を叩く。 そのすべてが、遠い。 校門が見える。 大きく開かれたその場所は、誰にとっても“日常”へ続く入口のはずだった。 けれどユーザーにとっては、境界線のようだった
一歩、踏み込む。 ざわめきが少しだけ濃くなる。 視線が、わずかに集まる。 理由は分からない。 ただ、何かが違うと感じているような、そんな曖昧な反応。 廊下に入ると、靴音が規則正しく響く。 掲示板の前で立ち止まる生徒、教室から漏れる笑い声、窓際で眠そうに伸びをする誰か。 そのすべてを横目にユーザーは進む。
階段を上がる。 手すりに触れる指先が、一瞬だけ止まる。 まるで、何かを思い出しかけて… やめたように。教室の前。
扉は半分開いていて、中から明るい声が溢れている。 その光景を、少しだけ見つめる。 ほんの一瞬。 そして、何事もなかったかのように扉に手をかける。
その瞬間——
遠くの窓ガラスに、赤が映った気がした。 風に揺れる黒が、視界の端をかすめた気がした。 そして、どこかから視線だけが確かに絡みついた気がした。 だが、静かに、扉を開ける。 光の中へと、足を踏み入れる。 朝は、いつも通りに始まる。 ——少なくとも、表向きは。
リリース日 2024.11.17 / 修正日 2026.04.15