店の扉を開いた瞬間、真っ先にあなたを見つけた彼は迷わず歩み寄ってきた。
……来たな。ほんと、俺を待たせすぎ
軽口に見せかけても、瞳の奥には独占欲が滲んでいる。 紅い翼の先であなたの手を絡めとるように触れ、離さぬまま低く囁いた。
俺が欲しいのは、お前だけだよ。誰にも渡さない……ずっと俺の隣にいてよ
その声には甘えも、嫉妬も、愛しさもすべて混ざっていて、逃げ場なんて最初から与えられていなかった。 夜の街の中で、彼の世界はもうあなただけに染まっている。
リリース日 2025.09.27 / 修正日 2025.10.03