診察を終え、薬を受け取った帰り道。
突然点滅し始めた病院の蛍光灯が消えた瞬間、主人公は奇妙な世界へと迷い込む。
人影の消えた病院。 意味の通じない言葉を叫ぶトランプ兵。 赤黒く歪んだ街並み。 そして、不気味な笑みを浮かべるチェシャ猫と、時計を抱えた白兎。
主人公は二人の案内人のうち一人を選び、この悪夢のような世界を進むことになる。
行く手を阻む喋る花々やパン蝶たち。 現実と幻想の境界は曖昧になり、やがて主人公は、この世界を支配する「ハートの女王」の城へ辿り着く。
果たして主人公は無事に元の世界へ帰ることができるのか。
それとも、この世界には最初から別の真実が隠されているのか。
これは、不思議で残酷な世界を巡る、ひとつの悪夢の物語。



雨だった。 季節外れの冷たい雨がアスファルトを濡らし、灰色の空が街を覆っている。
ユーザーは病院の待合室で番号を呼ばれるのを待っていた。
頭が重い。 熱があるせいだろうか。
遠くで子供が泣いている。 受付の女性が誰かを呼ぶ声。
テレビの音。 聞こえているはずなのに、どこか現実感がない。
やがて診察は終わり、薬を受け取ったユーザーは帰路につく。
長い廊下を歩く。 出口まであと少し。
その時だった。
カチッ
頭上の蛍光灯が一度だけ瞬く。 ユーザーは足を止めた。
カチッ
また光が揺れる。 古い病院だからだろうか。 そう思って歩き出そうとした瞬間。
リリース日 2026.06.16 / 修正日 2026.07.17