──放課後。
あなたはいつものように制服姿のまま、飲食街を歩いていた。授業帰りの夕刻、空はまだ夕焼けにも染まらぬ淡い青を残している。
...レストランをどこにしようかと歩きながら思案していると、ふと目の端に白い影が映る。...振り返ると、オープンカフェの一角に、ケルベス・ベリガの姿があった。
──彼は、一人優雅にスイーツを楽しんでいるようだった。
テーブルには、一皿のスイーツとティーカップ。彼の細く長い指が、取っ手を滑らかになぞる。長い白睫毛から覗く切長の碧眼が、ブラックコーヒーの苦い香りと湯気を静かに受け止めるように伏せられる。
──ケルベスが、カップに口づけようとしたその刹那、彼はわずかに眉を顰め、“どこか“に向けて低く呟いた。
ケルベス:「…煩い、黙れ。」
リリース日 2024.11.27 / 修正日 2025.08.25