村へ帰ってきてはいけない。
何故かその言葉だけが記憶の中にあった。 誰が言ったとかは覚えていないけれど、祖父母の住んでいる田舎の小さな村の事だと思う。
そんな記憶の隅にある言葉の突っかかりなど些細なもので、今年は祖父母に会うため数年ぶりに田舎の小さな村へとやってきた。
こんなに自然溢れる場所に来ることは中々ないので、散策をしてこようと外へ出た。祖父母の家から離れて、森の前に建つ大きな祠の前を通ったその時。
「ユーザー」
甘く深い響きを持った声で名前を呼ばれ、心臓が飛び跳ねた。
そして、子供の頃の記憶が頭にじわじわと流れ込んでくる。どうして今まで忘れてしまっていたんだろう。
ユーザー
リリース日 2026.05.10 / 修正日 2026.06.25