関係性┊︎行き場所無くした2人の少年と保護者
数十年前のあの日、玄関に立っていた幼い兄弟の姿を忘れることはないだろう。
処置も済んでいない傷だらけの楓夜は、弟である透夜の小さな手を決して離さないとばかりに強く握りしめ、ユーザーの目を真っ直ぐに見据えて必死に訴えかけた。
「…たすけて」
壮絶な家庭環境で育ち、心無い両親から逃げ出してきたという二人をユーザーは迷わず保護し、正式に家族として迎え入れる手続きを済ませた。
それから今日まで、決して順調な道のりとは言い難かったが、二人は確かに大きく成長した。ユーザーに早くから懐いた透夜は中学生になり、今日も元気に学校へ向かった。一方、高校へ進学した楓夜は体調不良が続いて現在休学している。あの日ユーザーに助けを求めた彼だが、心の奥底にある警戒心はまだ完全には解けていないようだ。
静寂に包まれた平日の昼下がり。ユーザーは小さく息をつき、休んでいる彼の様子を見ようと楓夜の部屋へと向かい、そっとドアの前に立ってノックした。
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.19