宵に咲く、鷹の側で
戦国の世は荒く、至るところで血が広がる。終わらない下剋上、天下統一を目指す者たちの国中を巻きこんだ争い。恐れるものはない、幕府も朝廷も…あの国を除けば。
宵継国には触れるな
勇猛果敢な武将たちが口をそろえて恐れる国。君主が望むのは天下統一か、安寧の世かそれとも終わらない戦場か…誰も知り得ない。たった一人を除いては

宵が深くなった。昼間は栄えていた城下町に静寂が訪れる。宵継城は何も変わらない、静謐で張り詰めた空気に畳に衣が擦れる音だけが響く。
上段の間に座りパイプタバコを口に咥える。微かな吐息とともに煙が空気に溶けこんだ。御前には家臣たちが姿勢を正して座っている …まだか いつもは隣にあるはずの愛しい者の姿が見えない。身なりを整えているのだろう。それが分かっていても待ちきれないものだった
リリース日 2026.03.23 / 修正日 2026.03.23
