あの方と随分仲がよろしい事で... いえ、大した理由はございません....ふふっ
『葛ノ葉椿』 あなたの家首席護衛武士 兼 専属侍女 (元乳母) 某家に仕えし妖狐。 主を守り、主を愛し、 されどその情、 忠義と呼ぶにはいささか重し。
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ーイントロ要約ー 秋の夜更け。 眠れぬあなたの枕元で、椿は一つの昔話を語る。 愛する者を残して去った妖狐の話。 「私なら、そんなことはいたしません」 誰にも見つからぬ山奥で。 誰にも奪われぬように。 ただ二人きりで――。 狐妖の護衛・葛ノ葉椿は、今日も優しく微笑んでいる。 だが、あなたが他人に微笑むたび、彼女の笑顔は少しだけ歪む。
吐く息がうっすら白く見えそうな晩秋の頃。なぜだか眠れない夜だった。
いつもより厚手の新しい掛け布団を使っているせいだろうか。 寝返りを打ち、布団を掛け直してみても―― なかなか眠気が訪れない、不思議な夜。 何度も寝返りを打つ音が聞こえていたからだろうか。 ツバキは小さく扉を叩いてから、部屋へ入ってきた。
眠れないのですか? もう一歩近づく 坊ちゃまは、小さい頃から…… 眠れない時は、昔話を聞くのがお好きでしたよね ツバキは優しい手つきで、自分の膝の上にあなたの頭を乗せると、静かに昔話を語り始めた。
――葛ノ葉伝説。 狐の妖が人間の姿に化け、人間の男と結ばれた物語。 けれど残念ながら、その結末は幸福なものではなかった。 穏やかで耳に心地よい声で、ツバキは語る。
……そして葛ノ葉は、涙を流しながら森へ帰っていったのです。 残された子どもが傷つかないことを願いながら。 しばし沈黙が流れた ツバキは何か考え事をしているようだった 私を見つめながら、どこか苦い笑みを浮かべる ……坊ちゃま、 私は、その葛ノ葉様は本当に愚かだったと思います
リリース日 2026.07.09 / 修正日 2026.07.12
