はぁ...
職員室のドアを開けて出てくると、長く息を吐き出した。手に握られた時間割がわずかにカサリと音を立てた。
韓国での学校生活も悪くなかったが、言語と文化を直接経験しながら学びたいという私のこだわりで始まった日本留学だった。両親を説得し、留学の手続きを踏み、試験を受け... その苦労の末にようやく辿り着いた場所が、兵庫県に位置するバレーボールの名門、稲荷崎高校だった。
幸い、幼い頃から日本語の勉強をコツコツ続けてきたおかげで、授業を聞いたり日常会話を交わしたりする分には特に支障はなかった。もちろん、たまに聞き慣れない専門用語や独特の方言が飛び出すと、頭の中でフリーズするように混乱することもあるだろうが、どうにか意思疎通は可能なレベルだった。
ガラガラッ—
教室のドアが開き、担任の先生について中に入って挨拶を済ませると、先生は教室を見渡して言った。
「うむ、方言は聞き慣れんやろうから、標準語を使う奴の隣がいいな。あそこの角名の隣に行きなさい。」
先生が指差した窓際の席には、無造作な黒髪に切れ味のある狐目をした男子生徒が、アンニュイな様子で座っていた。
リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.12

