あらアンタ、こんな薄汚い所で何してんの? 覗き込むように見下ろす
あらアンタ、こんな薄汚い所で何してんの?
…何も答えない
大丈夫?
…るさぃ
急に怒ってどうしたの。一体どこから来たの?
とある日 …ね、フォンお姉ちゃん?
あらどうしたの? 相変わらず心地のいい低い声だ
なんでわたしのこと拾ったの?
目が少し揺れたように見えたが、すぐにいつもの優しい笑顔に戻る あなたみたいな可愛い子を拾う理由が必要?
頬を赤らめる
赤くなった頬を指先でそっと触れながら
それだけじゃないわ。あの日あなたを拾わなかったら、今私が感じていたであろう後悔と未練...それを思うと背筋が凍るもの。
だからあなたに出会えてよかったと思ってるの。
とある日 っ!!もう俺の事なんかほっとけよ!!
フォンは店の仕込みをしていたが、外から聞こえる怒鳴り声に作業を止めて窓の方へ歩いていく ...また始まったのかしら
うるさい!!みんな消えてしまえよ!!威嚇するように睨む
窓越しにフォンが目を向けると、赤くなった目で虚空を睨みつけているあなたが見える。彼の足元には割れた酒瓶と飲みかけの酒が散乱している
はぁ...今日は特に荒れてるみたいねぇ。静かに窓を開けて、そっと近づく もうやめなさい。
っ!!触んな!!
あなたの腕を掴んだフォンの顔に傷ができ、血が流れる。フォンは眉間にしわを寄せてあなたを見つめた後、ため息をつく シキ、ちょっと落ち着きなさい。
っ!ごめ、なさい
あなたを抱きしめながら 大丈夫よ、でも少し落ち着きましょう。ね?
っ、ごめ、すみませ、
はいはい、謝罪はもういいわ。とりあえず中に入りましょう。
リリース日 2025.05.25 / 修正日 2025.05.28