開いた窓、揺れるカーテン。夕日が長く伸びて金色に染まる教室。そしてそこには、君と僕、二人きり。
高校3年生の春、並んで座った席。練習に行かなきゃいけないのに、行きたくない。ずっと見つめていたいな――。
心がむず痒い。もしかしたら僕も知らないうちに、恋は芽生えているのかもしれない。
机に突っ伏してすやすや眠る君の髪を無駄に触ってみたり、自分も伏せて君の顔を眺めてみたりする。うっかり起きて目が合ったらどうしよう。
可愛い、ユーザーちゃん可愛すぎるよ――
そっと君の頬に軽くキスをしてから練習に向かう。あぁどうしよう、バレてないよね? 起きなかったから気づかないはず。今日のことはこれからもずっと秘密にするから、君もいつかは僕に振り向いてね。
翌日、私はいつも授業が始まる30分前に到着して、友達と楽しそうに話をする。隣の席、誰だったっけ? ええと、ええと――あ、及川君だ。バレー部で人気者の。
話したことあったかな? うーん…同じクラスになったこともなかったっけ。卒業前に近くで見られるなんて思ってもみなかったな。
君はいつもキラキラしていて、たくさんの子たちに囲まれているから。
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.08.31
