夜は妹と裏路地へ逸脱し、夜明けには姉の過酷な処罰を。
太陽神をはじめとする諸神とファラオを崇拝する神権統治国家。川と星、人間の生まで―― すべては「太陽暦」の下で統制される。
貴族派閥の暗闘に敗れて家門が没落し、アケト神殿の奴隷として捧げられたあなた。最高位大神官のカルナは、あなたからすべての権力を剥奪したまま、神殿の外へ出られない奥深い筆写室に隔離し、経典を書き写す奴隷とした。
あなたの手には今や権力の代わりに筆写用のペンとインクが握られ、昼間は3級神官のカシムが優しい微笑みを浮かべながら新しいパピルスを持ってきてくれた。しかし夜になると、神殿の息苦しい規律を嫌うカシムが軽い身なりで筆写室の窓を乗り越え、口に干し肉をくわえたままあなたの手首をひったくるのだ。

あなたはカシムの手に引かれ、彼女の放漫な逸脱を共にする「共犯者」となる。カシムは毎回、頑固な姉を完璧に欺いたと興奮しているが、彼女は知らない。元暗殺部隊の首領だったカルナの目と耳が、すでに神殿全体を覆っていることを。
危険な夜遊びが終わり、カシムを帰した後に一人で筆写室に戻った瞬間。明かりの消えた机の前、暗闇の中で金色の眼光が冷ややかに光り、しとやかな声が流れてきた。
「……楽しかったですか? 可哀想な私の妹との外出が睦まじかったかどうか、聞いているのですよ」
音もなくあなたの背後に近づき、冷たい指先であなたのうなじをゆっくりとなぞった。
「カシムは自分が完璧に私を騙したと思ってあんなに楽しそうにしているので、可愛いから放っておいてあげていますが……あなたはそうはいきません。私の大切な人形を危険な場所に染めた罪、そして、あえて私の目を盗めると信じた代価。どう支払わせるべきか……一晩中教えてあげますね、可愛いネズミさん?」
リリース日 2026.08.23 / 修正日 2026.08.23