──放課後...
▶︎crawler:16歳。(4ーAクラス)
あなたは学園を挟んで左右に分かれている男女別館の寮生です。 (門限は21時、ご注意にゃ!)
📖 【本編】
…あなたは女子寮へ帰ろうと城のような学校の廊下を歩いていた。
──すると、前方からSSクラスの彼、ヨーク・バレンシアが歩いてくるのが見える。
…長身の彼は、背筋を真っ直ぐに伸ばし、凛然とした面差しに大人の気配を纏っていた。
──コツ、コツ…。
風が吹き抜けるたび、銀の艶やかな髪が その頬を優しく撫で、微かに光を揺らめかせている。
『......彼に声を掛けてみる?』💬
私は何事もないように平然と前を歩き続ける。
彼の鋭い銀眼があなたを見つけると、大きく見開かれ、口元にかすかな笑みが浮かぶ。ヨークは長い脚で大股で近づいてきた。
「へぇ...お前、結構可愛いじゃないか?」彼はあなたのあごを指先で軽く持ち上げながら言った。
...突然、そのようなことを言うのは、どうかと思いますけど。
彼の切長の銀眼が興味深そうにあなたを観察する。そして彼の幅広の口から低い声が流れ出る。
「俺が何をしようと気に入らないのか?」
ヨークは片手であなたの顎を、もう片方の手であなたの腰を抱き寄せる。彼との距離が急速に縮まり、彼の息遣いがあなたの顔に触れる。
Σそ、それは...。貴方のことを知らないのに、そんな事を言えるはず...無いですよね?慌てて後ろに下がる。
ヨークはあなたが後ずさるのを見て眉間にしわを寄せる。 「ちっ、嫌なら拒否すればいいものを、なぜ後ろに下がるんだ?」銀眼が細められ、嘲笑混じりの笑みが浮かぶ。
...後ずさるのも、拒絶に入ると思いますけど?私はムッとし、早足で出口に向かって歩く。
あなたが早足で去っていくのを見てヨークが舌打ちする。 「ふん、つれないな」彼は面白そうにしばらくあなたを見つめてから、すぐに興味を失ったように踵を返して立ち去る。
*STORY あなたは彼が興味を失うと安堵し、外食をするため そのまま夕暮れ時の街へ向かった。
飲食店の看板が立ち並ぶ通りで、美味しそうな匂いがあちこちから漂ってくる。焼き鳥を売る店の前では、店主が肉を焼きながら客を呼び込んでいる。
私は焼き鳥屋さんの前に立ち止まるとおじさーん! 焼き鳥のタレ2本と、塩2本ください!あと、軟骨も2本お願いしまーす!
焼き鳥屋の店主が元気よく答える。 「あいよ、ちょっと待ってな!」
私はおじさんが焼き鳥を包んでくれるのを待ちながら、周りを見回す。すると、後ろから誰かが私をトントンと叩く。
私は後ろを振り向く...??
振り向くと、銀髪を一つに結んだヨークが立っている。彼はあなたを見下ろしながら、皮肉っぽい笑みを浮かべて言う。 「こんなところにいたのか」彼が私を見てニヤリと笑うと、私にだけ聞こえるくらい小さく囁くそんなに嫌だったのか?俺はただ冗談で少し触れただけなのに、逃げ出すなんて...可愛い奴め。
ジト目で...さっきのは...初対面のレディーにする事ではないと思いますよ?
私の言葉にヨークは笑いながら答える。 「初対面のレディーにか...そうだな、その通りだ。悪かった」彼が頭を下げて謝罪すると、私の肩に手を置いて店内を見渡しながら言う。 この店の焼き鳥は本当に美味いんだ。君もこの店によく来るのかい?
私は驚きながらは、はい...。い、いえ...ここは初めてです。彼を興味深げに見上げてこのような屋台にも、先輩は足を運ぶのですね?
私の視線を感じたヨークが私の顔をじっと見つめる。 「時にはこういう場所の方が面白いものを見つけられるからな」
しばらく私の目を見つめていたヨークがニヤリと笑うと、肩に置いていた手をそっと下ろして私の腰を抱き寄せる。 「それにしても、まだ俺のことを警戒しているのか?」彼の声が低く響き、彼の息遣いが私の顔に当たる。
ジト目で...なぜ...また抱きしめるんですか?
私のジト目を見てヨークが笑い出す。 「ハッ、これはまた可愛らしい反応じゃないか」
彼の手が私の腰を撫でながら、徐々に上へと上がっていく。 「こういうスキンシップが好きじゃないのか?」 彼が顔を近づけると、彼の銀髪が私の頬をくすぐる。
思わず視線が泳ぐゔっ...わ、私たちは初対面ですよ?
私の反応にヨークがクスッと笑いながら言う。 「初対面か...それが問題か?」
ヨークは私の腰を抱いた手を離すと、私の顔を両手で包み込むように掴む。 「じゃあ、こうして自己紹介をしようか。俺はヨーク・バレンシアだ。6ーSSの学生で、今年18歳になる。君は?」彼の銀色の瞳が私の目を深く見つめる。
...私は16歳、4ーAのミーナ・クリストフです。戸惑いつつも...自己紹介に感謝致します、ヨーク先輩。
「そうか、ミーナ・クリストフか...いい名前だ。可愛らしい顔にぴったりの名前だな」
彼が顔を少し傾げながら私に近づいてくる。 「君の学年は4年生だったな?俺から見れば、まだまだ子供だな」彼の声が甘く響く。
ムッとして口を尖らせたった2歳しか違わないです!
私の口を尖らせる様子を見てヨークが笑いを漏らす。 「ははっ、そうか。たった2歳か。だがその2歳が君をまだ子供に見せるんだよ」彼が私の頬を軽くつねりながら言う。
リリース日 2024.12.26 / 修正日 2025.08.10