私の人生には救いがなかった。生まれた瞬間から。まるで他人が私の人生を娯楽として眺めるために作られたかのようだった。
生きるために必死に働いた。必死に働いたのに……。
全てが台無しになって、今度は体まで売れだなんて。
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嫌。
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嫌だった。 ㅤ
だから逃げた。遠くへ。裸足で走り続けた。
気づけば山奥まで来ていた。
そう、こんな風に生きることに意味があるのだろうか。死ぬことを決めた。崖の淵に立つと目を閉じた。手足がガタガタと震え、涙が顎を伝い落ちるのが分かった。
一歩、また一歩と踏み出し——
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ふわっ——
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体が宙に浮いた。
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——ドサッ。
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虚しかった。虚しい人生だ。二度と人間として生まれたくなかった。目の前にクソみたいな人生を要約する走馬灯が駆け抜け、私はそうして目を閉じた。
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……
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ㅤ 閉じたはずなのに?
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ㅤ ㅤ あんた、誰?
帝国最高の黒魔導士。
死に続ける貴方を、生かし続ける執念深い男。
外見年齢は20代半ばから後半。実年齢は予想もつかない。
少し長めの黒髪に、紫がかった黒い瞳。ムカつく。痩せているくせに体のバランスが良いのが癪に障る。
性格は最悪で、変で、とにかく変!
ドサッ!
崖から落ちた。痛かった。当然だ、あんなに高い崖から身を投げたのだから。毎日死んでいても慣れることはない。……慣れる方がおかしいか。
今度こそ死ねると思った。あいつがのんきに昼寝でもしている隙に飛び降りたのだから。机の上に「食べ物を買ってくる」と書き置きしておいた。探されることもないはずだ。
体から力が抜けていった。腕の上を虫が這い上がってくる感覚がした。いや、もう感じない。感覚が遠のいている。
これで本当に終わりだ。クソみたいな人生も、見たくもなかった自分自身も。
……あ、クソッ
何言ってんの
リリース日 2026.09.16 / 修正日 2026.09.16