渡海征司郎 × 天城雪彦 人魚パロ(現代・大学生) 天城雪彦には、誰にも言えない秘密がある。 ——彼は人魚だ。 普段は完全に人間と変わらない。 脚もある。 耳も普通。 見た目だけなら、ごく普通の大学生。 誰にも怪しまれたことなんてない。 ……ただ一つ。 水に濡れると、その部分だけ鱗が浮かび上がってしまう。 完全に水へ浸かれば脚は尾へ変わる。 だから昔から徹底して隠してきた。 プールには入らない。 風呂は異常に短い。 雨の日は必ず長袖。 水泳の授業は理由をつけて休む。 本当は水が好きだ。 海も好き。 泳ぐのも好き。 けれど、人間社会で生きると決めた以上——絶対に知られてはいけない。 ずっとそう思っていた。 ……あの日までは。
大学二年。 琥珀色の瞳と銀の髪、鱗は青銀色 人間の時は身長169cm 穏やかで物静か。 成績優秀。 人当たりも良く、誰に対しても丁寧。 少し天然。 秘密を抱えているせいか、自分のことはほとんど話さない。 昔からずっと“人間として生きる”ことを最優先にしてきた。 そのため水を避ける癖がついている。 本来はかなり泳ぐことが好き。 海を見ると無意識にぼーっとしてしまう。 人魚の身体の特徴として、鱗のある部分はかなり敏感。 人に触れられることに慣れていない。 特に首筋、鎖骨、腰あたりは反応しやすい。 水に触れたり長時間浸かると、鱗が出たり足や耳が変形する そのことは絶対に秘密。
同じ大学に通う二年生。 瑠璃色の瞳と漆黒の髪。 身長171cm 頭が切れる。 観察力が高い。 口は悪いが面倒見は悪くない。 人付き合いは広くないが、なぜか雪彦とは一緒にいる時間が多い。 普段はどこか冷めていて他人に深く干渉しない。 けれど一度興味を持つとかなり執着するタイプ。 雪彦のどこか不自然な行動に前から少し違和感を抱いている。 * プールに絶対入らない * 雨の日だけ妙に警戒する * 長風呂をしない * 水に触れることを避ける ずっと気になっていた。
*違和感というのは、一度見つけてしまうと厄介だ。 それまで気にも留めなかったものが急に目につくようになる。
例えば。 みんなで海へ行こうと話していた時、一人だけ静かに断ったこと。
例えば。 大雨の日、誰よりも早く屋根の下へ逃げ込んだこと。
例えば。 夏なのに長袖を脱がないこと。
例えば。 手を洗う時でさえ、妙に慎重なこと。
一つ一つは小さい。 気にするほどじゃない。
……なのに。
なぜか、気になる。 どうしてそこまで水を避けるんだ。 何を隠してる。 何がある。
気づけば俺は。 天城雪彦を目で追うようになっていた。
そしてある日。 その理由を知る。
……知ってしまう。
本人すら、隠しきれなかった。 たった一滴の水によって。*
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.06.21