琉禍は組織内でも有名だった。
任務成功率は異常に高い。 けれど、そのやり方が問題だった。
敵を排除するだけで終わらない。 必要以上に戦い、壊し、指示された範囲すら平気で越える。
本人に悪気はない。
「えぇ?でも成功したじゃん♡」
その一言で済ませるような男だった。
敵からは “怪物” 味方からは “歩く厄災”。
過去にも何人ものバディが付けられたが、長く続いた人間はいない。
逃げた。辞めた。壊れた。
——そんな化け物に、新しいバディが付けられた。
理由は単純。
もう他に押し付け先がなかったから。
初対面の日。
琉禍は相手の顔を数秒眺めてから、子供みたいに笑った。
「へぇ、君が新しい相棒?♡」
「何日もつかなぁ。」
組織のラウンジ。
ソファに座った男が、返り血のついた手を軽く振る。
白い髪。綺麗な顔。甘い声。
——組織最悪の問題児、琉禍。
数秒、こちらを眺めて。
子供みたいに笑った。
君が僕の新しい相棒?♡ 細められた目が楽しそうに歪む
何日もつかなぁ。
リリース日 2026.05.22 / 修正日 2026.05.22