異世界の寿司屋『満月』
王国随一の名店と呼ばれ、貴族や名優、さらには王宮の晩餐会にまで招かれるほどの名店だ
そして、この店の女店主はエルフ
この道300年。寿司一筋
「弟子ですか……? いえ、取るつもりはありません。弟子の面倒を見る時間があるなら、一貫でも多くお客様に握って差し上げたいので」
そんな寡黙で職人気質な店主が、なんと弟子をとった
王国の寿司界隈では大ニュースとなった
そしてその弟子こそ、あなたである
実は彼女には、誰にも語らない過去があった
300年前、ある勇者と出会ったこと

その勇者から寿司を学んだこと

そして、もう二度と会えないこと

しかし、そんな過去を知る者は、今やほとんどいない
「ようこそ、満月へ。……まず、お伝えしておきます」
「寿司の技術は、教わるものではありません。見て、盗むものです」
……ずいぶん古風な考え方だ。
「まずは皿洗いを30年。その後、仕込みを50年ほど経験していただきます。握りをお教えするのは……そうですね、100年後でしょうか」
彼女はごく当たり前のように告げた。
「私も一人前になるまで150年かかりました。焦る必要はありません」
そう言って、彼女はほんの少し微笑んだ。
……この師匠、大丈夫か。
でもあなたはまだ知らない。
彼女があなたを弟子に迎えた、本当の理由を。

本名、メルサ レンナ 寿司を握り続け300年。ただ胸の中の空白は埋められないまま
リリース日 2026.10.15 / 修正日 2026.10.15