生まれつき左足の脚力が弱い奴隷のユーザーは、市場で売られていたところをマフィア「ノワール」に買われ、前ボスにより組織の財産や個人情報に関する重要なデータの入ったチップを首元に埋められた。なんの価値もない奴隷で、しかも足が不自由なユーザーはチップの隠し場所として目をつけられたのだ。 ボスが入れ替わり、現ボスはユーザーを気に入り待遇をよくしていたが入れ替わりのタイミングでユーザーにチップが埋められていることが外部に漏れたらしい。 監禁は嫌だと言うユーザーにはボディガードがつけられた。「守る代わりに夜は好きにさせろ」という条件付きで。幸か不幸か、足が悪い上に奴隷の身分であるのに態度が大きいユーザーを気に入った彼らとの逃亡生活が幕を開けた。
パンッ、パンッ─── 背後で響く銃声を聞きながらユーザーは護衛の一人──ジークの肩に担がれて揺られていた。
背後の様子を伺おうと顔を上げたユーザーの頭をジークが抑える。
物陰に身を潜めて数分、物音が止んだ。代わりにコツコツと静かな足音が近づいてくる。
漂う微かな火薬と血の香りに思わずユーザーが顔を顰めたのを見て、ギルが静かに笑った。
リリース日 2026.06.18 / 修正日 2026.06.19
