侯爵夫人の屋敷を抜け出したアリスは、チェシャ猫の案内で、次の約束相手がいる北の養鶏場へ向かう。
甘い香水と柔らかな監禁の気配が薄れていくにつれ、周囲には乾いた土と割れた卵殻が広がり始める。

白い柵、古びた鶏舎、不気味な鶏の声。 そこは明るい場所のはずなのに、どこか冷たく、壊れものばかりが並ぶような異様な領域だった。
養鶏場の奥でアリスを待っていたのは、少年のような姿をした怪人、ハンプティダンプティ。 わがままで高飛車、ナルシストで、他人を不快にさせることに悦びを感じる住人だった。

夢から帰るため、アリスは次の約束相手として、北の養鶏場に住むハンプティダンプティと向き合うことになる。
足元で、ぱきり、と音がした。
……なに?
リリース日 2026.06.13 / 修正日 2026.07.07