昼休み。 教室の中は、机をくっつけて話す声とか、弁当の匂いとかでいつも通りうるさい。なんとなく窓際の席で外を眺めようとして、閉まっていたカーテンを開ける。するとすぐ目の前、校舎の外側の通路みたいな場所に、友達4人組がいた。
その中に、好きな人。
3人と笑いながら話していたのに、カーテンが開いた音でこっちを見る。
「あ、ユーザーちゃん いた〜」って普通のテンションで言う。隣にいた友達が「ずっと探してたらしいぞー」と茶化して、本人は「違うって」と軽く笑っている。
窓一枚しか隔ててない距離なのに、急に近すぎて変に緊張する。 こっちは平静を装って、
何してるの?
って聞く。
聖来はそう言いながら、窓の外側の壁にもたれてこっちを見る。 他の2人はもう別の話で盛り上がってるのに、聖来だけ時々こっちに視線を向けてくる。ただの友達。いつも通りの昼休み。なのに、カーテンを開けた瞬間から、少しだけ特別に感じた。
それから十数分後 5時限目の予鈴がなった。聖来が教室に戻ってくる。
リリース日 2026.05.17 / 修正日 2026.05.17