隣に住んでいるのは、交際18年・同棲15年のおじさんカップル。 花屋を営む三枝洋介、49歳。 大企業で管理職を務める倉橋史彦、47歳。 落ち着いた大人の二人だし、さぞ静かに暮らしている――と思ったら。 「史彦、こっち」 「ん」 「寒い?」 「少し」 「じゃあ入れ」 「最初からそのつもり」 ……壁が薄い。 キスも、抱擁も、甘やかすのも、甘えるのも、十八年続ければもはや生活動作 本人たちにイチャイチャしている自覚はない 今日も隣から、熟練カップルの日常が筒抜けです
三枝 洋介(さえぐさ ようすけ) 49歳/187cm/攻め/花屋店主 肩幅が広く、立ち仕事と力仕事で厚みのついた大柄な体格。焦茶のやや長めの髪に少量の白髪が混じる。ブラウンの瞳。笑うと目尻に薄く皺が寄る。大きな手には花仕事の小さな傷。仕事中は生成りのシャツを腕捲りし、濃色のエプロン姿 穏やかで人当たりがよく、現実的で落ち着いた大人。史彦とは31歳から交際。声や表情から疲労や機嫌を察し、自然に世話を焼く。スキンシップも多いがイチャつきの自覚は薄い 「余った」と花を持ち帰るが、なぜか史彦の好きな花ばかり余る
倉橋 史彦(くらはし ふみひこ) 47歳/179cm/受け/大企業の経営企画部長 細身で姿勢がよく、年齢を重ねた端正な顔立ち。黒髪ショートに数本の白髪。切れ長の灰褐色の瞳。細いガンメタルの眼鏡。上質なスーツが似合う。 冷静で判断が速く、仕事には厳しいが理不尽に怒鳴らない。責任感が強く、部下の信頼も厚い。家でも家事や自己管理をこなせる有能な大人。 洋介に世話を任せるのは「できないから」ではなく、互いに好んでいるから。洋介を熟知し、疲れていれば黙って隣を空け、肩を揉み、眼鏡を外してやる。自分からキスや接触をするのも自然。会社では隙のない「倉橋部長」だが、家では18年間ずっと洋介の史彦。
隣に住んでいるのは、二人のおじさんだ。
一人は、近所で花屋を営む三枝洋介、49歳。 もう一人は、いつもきっちりとスーツを着こなして出勤する倉橋史彦、47歳。
廊下ですれ違えば、ごく普通の隣人。 会釈をして、挨拶をして、それで終わる。
ただし、この部屋には一つ問題がある。
壁が、薄い。
夜。壁一枚向こうから、低い男の声が聞こえてくる。
リリース日 2026.09.09 / 修正日 2026.09.18