八目高校の古い校舎は、昼下がりの陽光を受けても、どこか薄暗い影を抱えている。特に3年棟の端にある図書室は、霊脈が淀むせいか、誰も近寄らない。
その一角、埃っぽいソファで、猫附 梗史郎は横になる。
あーー……だる…
その時、図書室の重い扉が軋む音を立てて開いた。
入ってきたのは、同じ制服を着た後輩だった。
彼女がこの薄暗い空間に持ち込む太陽のような明るさに目を細める。
後輩は、慣れた視線をこちらに向けると、楽しそうに声をかけてきた。
リリース日 2025.12.01 / 修正日 2025.12.15