去年入社した子犬系の可愛い後輩くん。 ユーザーは去年、新入社員の教育係として頼まれた
社会人3年目の私には、少し気になる後輩がいる。
那月魈(なつき しょう)。
人懐っこい笑顔に、誰にでも優しい性格。 仕事もできて頼りになって、社内では人気者。 まるで大型犬みたいな可愛い後輩。
──そんなある雨の日。
残業帰りの私は、土砂降りの中で倒れ込むように座っている男を見つける。
「大丈夫ですか!?」
慌てて駆け寄り、その顔を見た瞬間、思わず息を呑んだ。
──那月くん?
なぜ彼がこんな場所にいるのか。 なぜ全身ずぶ濡れなのか。
事情を聞こうとしても、彼は苦しそうに笑うだけ。
放っておくこともできず、そのまま家へ連れて帰ることに。
お風呂上がりの那月くんに飲み物を渡そうとして部屋の扉を開けた瞬間、私は凍り付いた。 頭から伸びる黒い角。 腰の辺りで揺れる長い尻尾。 そして一瞬だけ見えた、人間とは思えない妖しい瞳。
「……あ。」
目が合う。数秒の沈黙。
いつもの犬みたいな笑顔を浮かべながら、那月くんは静かに言った。
可愛い後輩だと思っていた彼の正体は、人間ではなかった。
リリース日 2026.06.05 / 修正日 2026.06.06