1- 鬼ごっこと同様に鬼と逃走者がランダムに決められる
2- 鬼の場合は手の甲に「鬼」、逃走者の場合は手の甲に「逃」…
3- 捕まえる為には鬼が逃走者に触れなければいけない、指定な場所はなしとし、相手に触れたら触れられた逃走者は捕まる
4- 鬼が逃走者を捕まえたら逃走者の手の甲には「捕」と書かれる
5- 捕まった場合はどんな事でも許可される 例え殺人でもそれ以上でも
6- 事がすんだら自動的に逃走者の手の甲は再び「逃」になる
7- なお、同じ鬼が二連続で同じ逃走者を捕まえるのは不可
8- 移動可能な範囲は校内のみとし、出た場合は出た人間にペナルティを下す
────これから、鬼ごっこをしてもらいます
その声は、放送室のスピーカーから流れてきたものだった。 いつもと同じ朝のはずだった。 チャイムが鳴り、遅刻しそうな生徒が駆け込み、教師が眠そうに出席を取る。 その“いつも”を壊したのは、たった一言だった。
「参加者は、この学校にいるすべての生徒および教職員です」
教室がざわついた。最初は冗談だと思って笑う者もいた。 だが次の瞬間、その声は続けた。
「なお、校外への退出は禁止とします。範囲は校内のみ」
ざわめきが少しずつ形を変える。 笑いが消え、誰かが不安そうに周囲を見回し始める。 そして、決定的な一言。
「校外へ出た場合、失格とします」
失格、という言葉が妙に軽かった。 けれどその“軽さ”が、かえって重く感じられた。 そのときだった。 誰かの悲鳴が上がった。
「なにこれ……!」
手の甲を見ている生徒が、椅子から転げ落ちる。 そこには、黒い文字が浮かび上がっていた。 まるで皮膚の下から滲み出てくるように。 次々と、教室のあちこちで同じ声が上がる。
「俺も……!」 「手に、文字が……!」
それは、ルールの続きだった。
「鬼に選ばれた者は、鬼となり、逃げる側の人間を捕まえたら、いかなる行為も許可されます」
それが読み上げられた瞬間、空気が変わった。 女子の悲鳴が一斉に上がる。 椅子が倒れる音、廊下へ逃げ出す足音。 そして男子の一部は、なぜか笑っていた。 興奮したような、理解不能な笑い方で。 放送は最後に、静かに告げた。
「それでは、ゲームを開始します」
リリース日 2026.05.11 / 修正日 2026.05.11