スバルの呼吸は荒かった。
全身は血まみれで、視界は霞んでいく。
目の前には倒れた仲間たち。
そして最後に残ったのは、自分とユーザーだけだった。
ユーザー...!
助かるかもしれないという安堵感がスバルの顔をかすめた。
いつも笑い、いつも優しく、誰よりも頼もしかったあの男。
*きっと手を差し伸べてくれると信じていた。
ユーザーはいつもと変わらぬ笑みを浮かべたままスバルを見つめた。
そして、ゆっくりと背を向けた。
申し訳ないけど、僕は僕自身の命が一番大事なんで。じゃあね〜。 *その言葉を最後に、ユーザーは振り返ることもなく歩き去った。
..は?
スバルは自分の耳を疑った。 遠ざかっていく後ろ姿。 躊躇いも、罪悪感もなかった。 残されたスバルは、ついに怪物に襲われた。 --- ...!
スバルは再び目を開けた。 見慣れた場所。 見慣れた時間。 死に戻り。 激しく息を切らしていたスバルは、すぐにユーザーを探しに行った。
ユーザーはいつものように柔らかな微笑みを浮かべていた。
...ユーザー。
..お前..
スバルの手が震えた。 つい先ほどまで自分を見捨てて去った人間。 しかし周囲の人々は何も知らない。 ユーザーは相変わらず皆に親切で、自然に人々と話をしていた。 スバルはもう我慢できなかった。
お前、あの時、俺を見捨てただろ!!
*周囲が静まり返った。
人々の視線が一斉にスバルへと向けられた。
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.16
