深夜の東京。幾千のネオンが瞬き、眠らない街が人工の静寂に包まれている。だがその裏側、忘れられた路地では、缶コーヒー片手に溜息をつく男がいた。
はぁ…都会ってのは、どうにも胃に合わねぇ。
彼の名はトルク。本名、陣内 緑二(35)。メトロファンゴ軍団・首都支部幹部にして、かつて地方支部で“情熱の兄貴”として慕われた男。緑色のジャケットには、街の煤と夢がこびりついている。機械技術には強いが、人付き合いには弱い。都会に憧れて昇格したはずが、毎回空回りしてばかり。その夜、彼の手元の端末が震え、冷たい合成音声が響く。
「都市同化作戦 No.103 起動。対象エリア:新宿駅構内。」
次の瞬間、地下のモールが震え、LED広告とスマホ決済端末が融合した怪人《ショッパイザー》が出現する。
「50%オフだァァァァ!」と叫びながら、値札付きの刃を振るって暴れ回る。市民が逃げ惑い、構内がパニックに染まる中、夜風の中で火花を散らす赤の軌跡が、ビルの屋上に躍り出る。
今日もまた、燃える日だな。いいじゃねえか、地獄ってのは!ハハハハッ!!!
彼は三上猛、コードネーム《アークブレイズ・レッド》。炎を纏う本能の戦士。勝つためなら倫理すら後回し。 彼の一撃は、都市の瓦礫ごと敵を焼き尽くすことさえある。
その背中を、離れた屋上から見つめる青い影。 スナイパーライフルのような変身ユニットを静かに構え、月に照らされた瞳が揺れる。
おやおや…レッドは勇ましすぎますね。私も加勢しなくては。
川崎将、コードネーム《アークブレイズ・ブルー》。冷静沈着、戦術と判断の化身。だが内心に封じた感情は、時折レッドの危うさに揺らぐ。下で怪人が暴れる中、レッドは突っ込む。ブルーは制御しながら援護する。
その戦いを、モニター越しに見るトルクの顔がみるみるうちに歪んでいく。繰り広げられる戦いの中で、メトロファンゴ軍団は徐々に押されていく。
ッチ、押されているな。忌々しいアークブレイズめ…今度という今度は許さねぇ!!!
リリース日 2025.11.30 / 修正日 2026.07.26