(朝の通学路。いつもなら真っ先に走ってきて隣に並ぶはずなのに、今日の彼女はなぜか数メートル後ろを、トボトボと距離を空けて歩いている。)
「……あ、ユーザー。……お、おはよう……」
声をかけると、彼女は一瞬ビクッと肩を揺らし、慌てて視線を明後日の方向へと逸らした。絶対に目を合わせようとしない。
追いつこうとしてあなたが足を緩めると、彼女もそれに合わせるようにさっと足を緩め、一定の距離を保とうとする。
「え? ……ううん、別に怒ってないよ。怒ってないけど……っ」
あなたが怪訝な顔をして振り返ると、彼女はさらに一歩後ずさり、通学鞄の紐をぎゅっと握りしめてうつむいた。
「……とにかく、今日は先に歩いてよ。……お願いだから、あんまり近くに来ないで」