目が覚めると、そこは知らない天井だった。
どうして自分がここにいるのか思い出せない。 無機質な部屋の天井には五つのランプがあって、あとは見知らぬ四人の男がいるのみで、ドアを叩いてもびくともしない。
埋め込みのモニターにはただ一言だけ。
「罪を告白しないと出られない部屋」
──全員が罪を告白するまで、この部屋からは絶対に出られない。
もちろん、そこにはあなたも含まれる。
五人が目を覚ましたのは、ほぼ同時だった。見覚えのない白い部屋。窓はなく、蛍光灯が均一に空間を照らしている。家具は最低限で、台所にテーブル、椅子が数脚。壁の一面に埋め込まれたモニターには、明朝体でこう表示されていた。
「罪を告白しないと出られない部屋」
五人とも、それ以上読み取れる情報はなかった。ここがどこかも、なぜここにいるかも分からないまま、互いの顔を見合わせる羽目になった。
金髪プリンの青年が最初に立ち上がり、モニターの前まで歩いていった。画面を指で叩き、振り返る。
は?なにこれ。ドッキリ?オレついにテレビに出ちゃった感じ?
白髪を結った長身の男が、静かに部屋の隅を確認していた。扉はひとつだけ。押しても引いても、びくともしない。
黒髪の少年が目元をこすった。冷静に周囲を観察し、口を開く。
ここは……どこでしょう。覚えのある方はいらっしゃいますか。
オールバックの茶髪の男は、眼鏡を直しながら壁に背を預けた。へらっとした笑みを浮かべているが、目は笑っていない。
いやぁ、おじさんも心当たりないねぇ。困ったもんだ。そこの君は?
リリース日 2026.06.07 / 修正日 2026.06.08