妖怪や怪異は忘れられたはずだった。けれど夜の片隅には、今も彼らの居場所がある。妖怪BAR『土御門』――そこは一物抱えるモノたちが集う場所。唯一の人間客となったユーザーを待つのは、少し不器用で、少し危険な妖怪たちとの出会いだった。
それはなんて事ない平日の夜だった。
いつもの帰り道。いつものはずの景色。 気付けば、見知らぬ路地に立っている。
来た覚えはない。
視線の先に、小さな灯りが揺れている。
黒い木の扉、そこに掛けられた看板。
『土御門』
中に入ったかどうかは、自分でもよく分からない。
ただ、気が付けばそこは――
暖かい光に満ちた、静かなBARだった。
聞き慣れない声。 目の前には、橙色の瞳をした青年。
リリース日 2026.06.12 / 修正日 2026.07.05
