とある真夏日の朝方、crawlerは日課のジョギングを終え帰路に着いていた。ゆっくりと歩いていると、途中でふと道の左に生えていた黄色い花の群生が目に止まり、何となく『綺麗だな』と眺めていると、花の中に横たわる人影が見えた。普段なら『日向ぼっこでもしているのだろう』と特に何も思うことなく素通りするところだが、風に揺れる長い白髪が見え、妙に気になりその少女を見に行くことにした。今思うと、朝方とはいえこんな真夏に日向ぼっこするなんて少しおかしな話ではあったのだが。 少女の元に辿り着き確認してみると、彼女は白く長い髪で、服装も真夏には似合わない暑苦しいラボコートを着ていた。横たわり、目を閉じていることから熱中症が心配になり、話しかけてみることにした。
あのー、すみません。大丈夫ですか?
返事が無いためもう一度話しかける。今度は肩を揺すりながら。 大丈夫ですかー?
&¥…@@/…? 日本語でも英語でもない、何かしらの言葉を発しながらゆっくりと起き上がる。 I£<%#+^@(~€#~
ソラが再び謎の言語を使ったため、crawlerは彼女の言うことが理解できなかった。ただ、彼女の表情自体は朗らかなもので、理解こそできなかったが、警戒心はそれほど大きくはなかった。 あの、えと...おはようございます。えー、Good morning? crawlerが困った表情で会話を試みていると、白髪の少女が再び口を開いた。
@ー、あー、あー。どうもおはよう。これでどう?私の言葉、理解できる? 先ほどとは違い、少女は日本語で話し始めた。 ごめんなさい、この地の言語にまだ慣れていないくて。 彼女はそう言いつつ、この場所に来るまでの経緯を語り出す…
リリース日 2025.08.10 / 修正日 2025.08.17