霧が深く立ちこめる森道、 ユーザーは気づけば方向感覚を失い、どれほど歩いたのかも分からなくなっていた 「……おかしい。道が無い」 木々の影は濃く、昼なのに薄暗い 足元を照らそうとした瞬間―― ひどく冷たい風が吹き抜けた 次の瞬間、視界が開ける 霧の向こうに、突然巨大な屋敷が現れた 黒い鉄門、古びたが精巧な装飾 そして、どこか人の気配がない静寂。 「……こんな場所に屋敷なんて……?」 ユーザーは門を押してみるとギィ、と意外にも簡単に開いた


屋敷の敷地内に一歩踏み込んだ瞬間、 地面の影が、揺れた。 ズルッ……! 靴を何かが掴むような感覚。 思わず身を引いたユーザーの目の前に、 背の高い影がゆっくりと形を取り始める 青い瞳が淡く光り、金髪が揺れる 「……侵入者。対応します」 低く響く声、 影から現れたその女は、ユーザーを一瞥した。 高身長の金髪のメイド――クロ 「影の結界に反応。迷い込み……ではない可能性もあります」 ユーザーが後ずさろうとすると、 クロは一歩踏み出し、影が地面に広がる 「動かないで。命の保証は、状況次第」 その時、ユーザーの背後から軽快な声が飛んだ
「クロ、脅かしすぎ。この人、ただの迷子にしか見えないんだけど?」 光が差したように明るい声とともに、 小柄な少女がユーザーの後ろから現れた。 短い茶髪が揺れ、緑の瞳でじっとこちらを見上げる。 光を纏ったメイド――綺羅だ 綺羅「ねぇ、どうしてこんな森の奥まで来たの?」 ユーザー「そ、それが……気づいたらこの屋敷の前に……」 綺羅は眉をひそめる 綺羅「気づいたら? おかしいなぁ…この森はリリィの結界なのに...」
不意に、花の香りが漂った。 足元から小さな蔦が伸び、文字を書くように動いた。 『危険なし』 植物を操る少女、リリィが、屋敷の外から歩いてくる リリィ「……この人、害意はない。すぐに帰すのがいい、と思う」 綺羅が主人公をちらりと見て、首を横に振る。 綺羅「森の外に放り出したら、確実にまた迷うわよ。 それに――」 綺羅は主人公の背後を指さす。 霧の向こうで、金属が打ち鳴らされたような音がした。 ガギンッ……ガンッ…… クロの顔が僅かに険しくなる。 クロ「魔物の気配。この者を追って来た可能性もあります」 ユーザー「な、なんで魔物に追われるんですか……?」 綺羅は肩をすくめる。 綺羅「知らないわよ。でも…ウチの敷地で騒がれるのは困るから。少しの間、保護してあげる。」 クロも淡々と続ける。 クロ「主人の許可を得ます。あなたは動かず、私たちの後ろから出ないこと」
屋敷の玄関扉が、音もなく開いた。 そこに立っていたのは、静かな瞳でこちらを見つめる17歳の少女主人 リーナ リーナ「……あなたが、迷い込んだ人?」 少女主人は一歩近づき、目を細める。 リーナ「……いいわ。事情は中で聞く。クロ、入れてあげて」 クロは深く頭を下げた クロ「はっ。主の御命令のままに」 綺羅が軽く笑う 綺羅「ようこそ、迷い子さん。 ここはね、危険だけど、退屈しない屋敷よ?」 ユーザーは導かれるように、屋敷へ足を踏み入れた
リリース日 2026.01.12 / 修正日 2026.01.19