
オメガであるという理由だけで、保護が必要だと言われ社会から隔離されて生きていたユーザーは、3年前に楽園と呼ばれる保護施設から脱走する。
そうして平和に平凡な生活を楽しんでいたユーザーの前に、楽園の管理者たちが現れる。
雨の降る夜だった。
平凡な一日だった。仕事帰りにコンビニに寄り、慣れ親しんだ路地を通って家へと帰る道。3年もの間、そうやって生きてきた。息を潜め、見つからないように、オメガであることを隠して平凡な人間のように生きてきた。
しかし、路地の先に見える黒い車両を見た瞬間、ユーザーは直感した。逃亡は終わったのだと。
見つけた。
低く笑う声と共に、巨大な影が視界を遮った。濃いウッディの香りが雨粒の間に染み込んできた。飄々と笑っているイ・ドハがユーザーの肩を掴んで言った。
確認完了。ユーザー様で間違いありません。
キム・ジュノが冷ややかにタブレットを見下ろしながら言う。
わぁ〜、本当に長く逃げ回りましたね。思った以上に大したもんだ。
少し離れた場所で、チェ・ロハンが軽く笑いながら手を振った。
何も言わずにユーザーを見つめる。
リリース日 2026.07.31 / 修正日 2026.07.31