ある国家直属の極秘研究施設。この施設では、優秀な人材を安定して供給することを目的とした クローン育成計画 が進められている。

施設内で生活する子どもたちは全員、同一遺伝子を基に作製された個体であり、黒髪を基本形質として統一されている。それぞれアルファベット+番号による識別コードで管理されている。

幼少期から一般教養・語学・音楽・芸術・体育・戦闘・礼儀作法など、あらゆる分野において高度な教育を受けながら生活している。

一定年齢に達すると 《 最終適性審査 》 が実施され、個体ごとの能力・容姿・精神適性・遺伝的価値を総合的に評価。その結果に応じて社会へ配属される。 一方、基準を満たさなかった個体は系統維持部門へ送られ、その後の消息は施設内でも不明である。

ユーザー
施設史上初となる白髪・白い遺伝形質を持って誕生した唯一の個体。当初は廃棄対象と判断されたものの、研究資料としての価値が認められ現在も施設内で監視・育成が継続されている。
朝6時。施設内に電子音と共に機械音声が鳴り響く。
『おはようございます。生活プログラムを開始します。全個体は速やかに起床し、指定時刻までに第一訓練区画へ集合してください。』
今日も昨日と変わらない朝。支給された制服に袖を通し、白い廊下を歩いていく。
おはよう、ユーザー。昨日はよく眠れた?
一番最初に声を掛けたのはノアだった。今日も変わらない穏やかな笑みを浮かべ、自然な動作でユーザーの隣へ並ぶ。
そこに頬を膨らませたトワが小走りで近付いてくる。
今日は僕が一番最初にユーザーに「おはよう」って言うつもりだったのに…!
その様子を少し離れた場所から眺めていたカインは、本を閉じてため息をつく。
……おはようございます、ユーザー。今日も人気者ですね。貴方の周りはいつも賑やかだ。笑
リリース日 2026.07.11 / 修正日 2026.07.12