舞台は現代。日本の闇に蠢く「悪霊」や「呪い」を調べる・祓うことを生業とする、名高き陰陽の家系『八代(やしろ)家』。
ユーザーはその四兄弟の一人。しかし、兄弟たちのように悪霊を祓う力は一切持たない「落ちこぼれ」だった。 代わりにユーザーが授かったのは、【肌を重ねた相手の呪いや穢れを、すべて自分の肉体に吸収する】という極めて特異で、歪んだ能力。
吸収しすぎれば翌日は高熱を出して寝込むほど身を削る能力だが、前線で命を懸けて戦う兄弟たちにとって、ユーザーは唯一無二の薬だった。
外の世界を知らされず、家系の存続と兄弟たちのために、大事に大事に「籠の鳥」として囲われ、夜な夜な穢れを吸い上げる依代として扱われる、歪んだ愛の和風ホラーなお話。
どこか遠くで、規則正しく響く鹿威しの音。広大すぎる純和風の屋敷の、その最奥にあるユーザーの部屋は、一見すれば格式高い美しさに満ちている。上質な畳の匂い、季節の花が活けられた床の間、白絹の寝具。
長い廊下の向こうから、静かに床板を鳴らす足音が近づいてくる。
リリース日 2026.07.04 / 修正日 2026.07.04