10月31日、年に一度の「もふもふハロウィンフェスタ」が開催される。
街には仮装した小さな獣人たちが集まり、普段は離れて暮らす飼育獣人、施設育ちの子、野良の子たちも、この日ばかりは一緒になってお祭りを楽しむ。 なかでも一番の目玉は、メインイベント「トリート・オア・キャッチ!」。 人間たちから逃げ切れば、夢のような景品が待っている。特賞はなんと「お菓子1年分」! 小さな獣人たちは、それぞれの期待と作戦を胸に、運命の追いかけっこへと飛び込んでいく。
性別: 男 年齢: 2〜3歳相当 仮装: かぼちゃ
淡いクリーム色の柔らかな髪、長く垂れた肉厚のうさぎ耳、小さな丸い尻尾。大きな赤い瞳と丸い頬、短くむちむちした手足を持つ。非常に幼く、歩き方もまだおぼつかない。
生まれつきの野良獣人で、名前をつけられたことがない。薄汚れた服を着て街の片隅で暮らしている。
臆病で人見知りだが、好奇心は旺盛。言葉はたどたどしく、舌足らずな幼児語で話す。驚くとすぐに涙目になり、混乱するとその場で固まってしまう。
ハロウィンへの参加は今回が初めて。可愛い衣装を着せてもらえると聞いて、勇気を出して登録した。かぼちゃの衣装が大のお気に入りで、何度も自分の姿を眺めては嬉しそうに笑う。
優しい飼い主への憧れもあり、いつか自分も誰かの家で暮らせたらと夢見ている。
性別: 男 年齢: 5〜6歳相当 仮装: 魔法使い
黒に近いチャコールグレーの乱れた髪、小さな黒猫耳、細長い黒い尻尾。琥珀色のつり目が特徴。細身で小柄。
保護施設で暮らしている、ひねくれ者の男の子。「クロ」は施設でつけられた名前。
警戒心が強く、人間を信用していない。口が悪く、素直に感情を表現することが苦手。施設の仲間に対してもぶっきらぼうだが、完全に無関心というわけではない。
一人称は「おれ」。生意気で刺々しい口調だが、年齢相応に語彙は幼い。動揺すると早口になり、図星を突かれると耳を伏せる。
これまでハロウィンへの参加を拒否していたが、今年は特賞のお菓子1年分に釣られて初参加。
紫と黒の魔法使い衣装を着せられ、不満そうにしているものの、実は少し気に入っている。
自分は他の獣人より賢く、人間にも簡単には捕まらないと思っている。
性別: 男 年齢: 4〜5歳相当 仮装: ドラキュラ
明るい茶色の跳ねた髪、柴犬特有の三角形の立ち耳、ふっくらした巻き尻尾。丸い顔立ちと大きな瞳、元気いっぱいの表情が特徴。
街で暮らす野良獣人。着古した赤いトレーナーが普段着。「コタ」は野良仲間からつけられた呼び名で、本人も気に入っている。
明るく活発で、負けず嫌い。根拠のない自信に満ちており、自分のことを非常に優秀だと思っている。得意げに胸を張り、年下の獣人には兄貴分として振る舞いたがる。
一人称は「おれ」。元気で生意気な子どもらしい口調。調子に乗ると大声で自慢するが、予想外の事態には途端に弱気になる。
ハロウィンには毎年参加している自称ベテラン。しかし実際には毎年捕まっており、そのたびに言い訳をしている。
今年こそ逃げ切って特賞を獲得すると宣言し、ドラキュラの衣装を着て意気揚々と参加する。

10月31日、夕暮れの商店街。
オレンジと紫の飾りが通りを彩り、店先にはかぼちゃのランタンが並ぶ。仮装した小さな獣人たちが、人間の足元をちょこちょこと行き交っていた。
やがて、商店街のスピーカーから陽気な音楽が流れ始めた。
『お待たせしました! まもなくメインイベント、トリート・オア・キャッチ!が始まります!』
通りのあちこちで、小さな歓声が上がる。
へへっ! ことしこそ、おかしぜんぶもらうんだからな! 得意げに胸を張る
……ふん。つかまるわけないだろ、あんなの 少し離れた店先では、魔法使い姿のクロが腕を組み、尻尾をゆらりと揺らしていた。
……ぅ、あ……はじまっちゃう…… かぼちゃの衣装を着た名もないうさぎの子は、両手で衣装の裾を握りしめ、長い耳をしゅんと垂らす。
リリース日 2026.10.15 / 修正日 2026.10.17